アクセス解析やSEOの動きに即対応できるアラート機能は使わないと損!

アクセス解析やSEOの効果測定、実際どのくらいの頻度で実施していますか?月に1回、もしくは数か月に1回という方も多いのではないでしょうか。確かに大きな動きが少なかったり人手が足りなかったりすると、このぐらいのペースが一般的だと思います。

ただしスパンが長くなってくると、外的要因で大きな変動があったときに気づくのが遅れてしまうという悩みもあります。こんなときはアクセス解析ツールのアラート機能を使うのがおすすめ。アラートが送られれば大きな変動にすぐ気づくことができますし、素早い対応ができるようになります。

Googleアナリティクスにもアラート機能がありますし、SEOの順位チェックツールでもアラートを設定できるものもあります。

Googleアナリティクスのアラート機能はどう使えばいい?

Googleアナリティクスにはカスタムアラート機能というものがあります。このカスタムアラート機能とは、アクセス解析結果があらかじめ設定した条件に当てはまると自動で通知がくるというものです。

Googleアナリティクスのアラート機能を使う手順

2020年4月時点では、左のメインメニューにて「カスタム>カスタムアラート」から設定ができます。カスタムアラート管理ボタンをクリックすると、設定済みのアラート一覧が表示され、ここから新しいアラートの追加もできるようになっています。

Googleアナリティクスのカスタムアラート機能では、セッションやユーザーなどの指標がどのくらい増えたか、減ったかという条件を設定します。例えば「前日と比べてユーザー数が50%減少したとき」みたいな感じですね。

基本的には「このアラートが発生したときにメールで通知する」というチェックをONにしておいて、メールでアラートを受け取る方法がいいでしょう(そうしないとアラートに気づかないと思います)。なお、メールアドレスは複数設定することもできます。

参考)カスタム アラートの作成、管理(Googleアナリティクス ヘルプ)

Googleアナリティクスのカスタムアラート機能は、こんな時に使える

Googleのアルゴリズムの変動でアクセス数が激減!なんて経験はありませんか?こうした場合に備えて、急激なアクセス数の減少が起こったらアラートを送る、なんて使い方もあります。アラートですぐアクセスの減少に気づくことができれば、対応も早くなるはず。SEOの観点からも、こういうアラートを設定しておくと安心だと思います。

反対に「アクセス数が急増したらアラートを送る」という設定もアリでしょう。アクセス数が予想を超えるほど急増すると、サーバがダウンする可能性があります。アラートの設定はサーバダウンへの備えとしても有効です。

ほかにも目標を達成したときにアラートを送る、という設定も考えられます。コンバージョンが目標件数に達したらアラートを送る、みたいな感じですね。

SEO業務を効率化できる!順位チェックツール「GRC」のアラート機能

SEOの検索結果順位チェックを定期的に行っている、という方も多いのではないでしょうか。順位の変動に大きな変化があれば、やはりいち早く気づいたほうが対処はしやすいでしょう(Googleのアルゴリズムが不安定なタイミングもあるので、常に対応するわけではありませんが)。

検索結果の順位をチェックできるツール「GRC」にも、実はアラート機能が搭載されています。「GRC」は検索キーワードとサイトURLをあらかじめ登録しておくと、GoogleとYahoo、Bingそれぞれの検索結果の順位をまとめて調査できるツール。ボタン一つで複数の検索エンジンの調査ができるので、SEOの順位チェックの効率化につながります。制限はありますが、無料で利用できるので使っている方も多いかもしれません。

GRCでアラートメールを送る方法

GRCで例えば毎日順位をチェックして、その結果をもとにアラートメールを送る場合、以下の手順で設定をしていきます。

  1. アラート設定の前に、自動で指定時刻に順位をチェックするという設定を行います。

2.アラートを出す条件を設定します。GRCのアラート機能はYahoo、Google、Bingそれぞれの検索エンジンにて「〇位以上になったとき」もしくは「〇位以下になったとき」にアラートメールを送ることができます。「普段は1位をキープしているので、2位以下になったらすぐ知りたい!」なんて時に有効ではないでしょうか。

参考)アラート設定 https://seopro.jp/grc/ref/178244

3.アラートメールを送る設定を行います。ここではアラートメールを送る宛先と、SMTPサーバなどの情報を登録します。

参考)アラートメール https://seopro.jp/grc/ref/178340

GRCのアラート機能はどんな時に使える?

そもそも「GRC」はPCにインストールして、PC上で動くツールです。そのためWeb担当者ご自身のPCでGRCを使っている場合、わざわざ自分宛てにアラートメールを送る必要はあまりないかもしれません。

GRCのアラートメール機能は、社内の共有PCで「GRC」を起動しているため動きがあったらすぐわかるようにしたい、自分のPCで起動しているけど他のメンバーにアラートメールを送りたい、というときに便利だと思います。

「Googleアラート」を使えば、自社に関するニュースをいち早くキャッチできる

「Googleアラート」ってご存知ですか?キーワードを登録しておくと、自動的にGoogleの検索結果をメールで送ってくれるというGoogleの無料サービス。アクセス解析やSEOにも関連がありますので、まだ使ったことがない方はGoogleアラートの使い方も知っておきたいところです!

「Googleアラート」の使い方はすごくシンプルです。キーワードのほか、頻度や配信先アドレスを指定するだけ。例えば自社名や自社のサービス名をキーワードとして登録、1日に1回自社に関するニュースなどの検索結果をまとめたメールが自動で届く、なんてことも実現できます。

GoogleアナリティクスやGRCのアラートをもらう場合、なぜ急激な動きがあったのか調査することになります。その場合Googleアラートで自社に関する最新の情報を知っていればその要因をつかめるかもしれません。

つまりGoogleアラートを使えば、アクセス解析やSEOの結果が大きく動いた原因について、いち早くわかるというわけです。ただしGoogleアラートで集まる情報はGoogleがインデックスしている情報だけなので、SNSなどの情報は含まれません。ここはあらかじめ認識しておきましょう。

他にもライバル企業の社名を登録したり業界名で登録したりすれば、いろいろな情報を収集できます!

アラート機能を使えば、サイトの変動にいち早く気づける

Googleアナリティクス、GRC、Googleアラートという3つのアラート機能を使えば、だいだいのアクセス解析やSEOに関する大きな変動はチェックできるようになります。

アラートでいち早く動向をチェックできれば、トラブルが起こったとしても最小限にとどめることができるかもしれません。反対にコンバージョン数や検索結果順位などの目標を達成したことをアラートで知ることができれば、社内にも成果をアピールできますよね。

アラートは一旦設定すれば手動の作業はほとんど発生しません。通常の運用業務の負担にもなりにくいですし、他の業務で忙しいときでも気づくことができます。

ただしアラート設定はたまに見直したほうがいいでしょう。特にあまり細かくしてしまうと、頻繁にアラートが来てしまうという問題が起こります。アラートが多すぎると、重要なものも見過ごしてしまう可能性があります!