制作会社が喜ぶ!ホームページリニューアルの企画提案を依頼する前準備。

ホームページのリニューアルを検討するとき、担当者自身で企画書を作ってみたものの「今までとたいして変わらない」「いまいち新しさが足りない」とお悩みの方、実は多いのではないでしょうか?

こんなときは、ホームページ制作会社に企画提案をしてもらうことをおすすめします。客観的な視点で現状分析をしてもらったり、最近のトレンドをふまえた企画が出てきたり…いろいろなメリットがあります。そこで、制作会社へ企画提案を依頼するときのポイントをご紹介します。

まずは現状把握!今までのページ構成やシステム構成、アクセス数をまとめておく

最初に、現状のホームページに関する情報をまとめておきましょう。ホームページの全体構成図やページのリストのほか、アクセス数などのデータ、システム構成は必須です。できるだけドキュメント化しておきたいところです。

なお、各項目を記入すると概要がわかるような「ヒアリングシート」を用意している制作会社も多いです。

あわせて運用体制についてもあらかじめ制作会社と共有しておくと安心です。リニューアル後に社内担当者がどの程度更新できるのか(そもそも更新が必要か)によって、リニューアルの内容に影響します。(例えば、HTMLや画像加工ができる担当者がいるか、など)すでに運用マニュアルがある場合は、あわせて渡しておきましょう。

アクセス数については、元となるデータを渡し制作会社に解析を依頼できる場合もありますが、別途費用がかかるのが一般的です。

現状の問題点・改善点を整理!あわせて社内の様々な立場の人へヒアリング

まずは社内でホームページについて問題となっている点や改善したい点を洗い出し、目的を明確にしておきましょう。課題の洗い出しについては、担当者だけではなく社内で幅広く意見を募ることをおすすめします。

例えば、企業のコーポレートサイトをリニューアルする場合で考えてみます。ホームページはいわば会社の顔ですので、代表者や経営層にも関係してきます。ほかにも営業部門やマーケティング部門はもちろん、広報(プレスリリースに関連)や人事(採用ページに関連)など、影響するところは多岐にわたります。

社内からは様々な意見が出てくることが想定されますが、提案を依頼する時点では細かいことは後回し。まずはホームページリニューアルの方向性に関わりそうなことを、ピックアップしましょう。

実現しづらい意見があるかもしれませんが、「社内に意見を募った」というプロセスを踏むことで、後から横やりが入ったときにも対処しやすくなります。

リニューアル後の希望するデザインと、近いサイトをピックアップしておく

企画提案において、大きな要素の一つであるホームページの「デザイン」と「レイアウト」。提案を依頼する時点でのコツが3つあります。

  1. 希望デザイン・レイアウトをできるだけ具体的に示す
  2. 希望デザイン・レイアウトに近いホームページの例を示す
  3. 競合となる企業のホームページを知らせておく

「(1)希望デザイン・レイアウトをできるだけ具体的に示す」というのは、「こんな色合いにしたい」「こんなナビゲーションにしたい」など、できるだけ詳しいあげておくと、それにあうデザインの提案が出やすくなります。ホームページ全体の色や雰囲気のほかに、フォントの種類やイラストのタッチもできるだけ伝えておきたいところです。

また、関連する資料(社内で使っている営業資料、会社案内、販促用のチラシ、掲載するロゴの使用規則など)も参考にする必要があれば、用意しておくと安心です。

さらに「(2)希望デザイン・レイアウトに近いホームページの例を示す」のように、イメージしている他社のホームページを示すことで、より制作会社に伝わりやすくなります。

「(3)競合となる企業のホームページを知らせておく」というのは、競合企業のホームページの優れている点や弱い点を調べてもらう狙いもありますが、もう一つ重要なのは競合他社と似たデザインを避けてもらう、という点です。あくまでこれは例ですが、docomo社ホームページのリニューアル提案にて、なんとなくSoftbank社と似たデザイン案が出てきたら、優れたものであっても採用しづらいですよね。競合他社との違いがはっきりするようなデザインを提案してもらう、という意味もあります。

制作会社へ予算とリリース時期を伝えて、企画提案してもらう

この2つの項目は必ず制作会社からも聞かれますので、おおまかでも決めておく必要があります。予算とスケジュールによって、提案プランが変わってきます。予算によっては、ホームページの制作と合わせて、以下のようなオプションの提案が出てくることもあります。

提案例1.取材記事の制作

取引先に取材協力してもらい「お客様の声」記事として掲載すると、企業としての信頼度がアップし、問い合わせ(引き合い)増加につながる可能性があります。(同じく信頼度アップのために、自社の社員を紹介したページを掲載することもあります)

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提案例2.動画コンテンツの制作

静止画や文章だけでは説明しづらいサービス・商品をホームページ上で紹介する場合、リニューアルに合わせて動画を制作するケースもあります。著作権などに問題がなければYouTubeにも掲載し、外部からの集客へつなげる効果も見込めます。

まとめ

外部の制作会社へホームページリニューアルの企画提案をお願いするということは、それなりに準備が必要となります。ただ、そのプロセスにおいても、新たな課題が見つかったり、やるべきことが整理しやすくなったり、というメリットもあります。ぜひご検討ください。