デザイン意図を理解すればインプット・アウトプットも簡単!意識したいことまとめ

ここ最近WordPressに関するブログ記事が続いていたので、久しぶりに違うテーマの記事を書こうと思います。

Webデザイナーになって3年ほど経ちますが、この職業に就いている間は一生課題になるであろう部分が「デザインの引き出し」だと思っています。

日常生活で目にしたデザインをインプット・アウトプットし仕事に活かすことはとても大事ですが、デザイナーになりたての頃は結構苦労するものです。 「形にしたいデザインイメージは浮かんでいるけど、いざとなるとうまく落とし込めない」というジレンマに陥ることも。

デザインをたくさん目にしているはずなのに自分で思うように作れないという時は、そのデザインを自分の中で整理できていないかもしれません。
目にしたデザインを噛み砕いて吸収するためには、「どんな意図でデザインされているか」「デザイン内のどの要素がどんな役割を果たしているか」ということを分析して見ていくことが大事。

過去のブログでは、バナー制作の構成~デザイン制作までの流れやコツについて書きました。

今回はデザインの引き出しを増やすために意識していきたいことを書いていこうと思います。

まずは「とにかくデザインを分析」してみる

デザインを効率的にインプットしていくためには、ほかの人が作ったデザインを眺めるだけでなく”分析”すること。

商品バナーなどは特にわかりやすいですが、デザインから

  • 世代や性別
  • 費用感(高級感orお手頃)
  • 特徴(どんなイメージを与えたいか) など

といった部分を自分なりに読み取って、整理してみましょう。

例として、2点ほどテイストの違うバナーを用意してみました。
商品自体は同じ素材を使用していますが、分析してみると訴求したいユーザーや商品の特徴などの違いが整理できます。

ちなみに、左の画像は洗練された雰囲気にしたかったので使用する素材の色合いもシンプルに。商品パッケージそのものをアピールするだけでなく、バナーから商品の使用感が伝わるようなデザインにしています。

右の画像は植物やアプリコットの画像など、商品に関連するイメージ素材を配置することでユーザーも商品がどんなものかイメージしやすくなります。 オーガニック商品のようなイメージで、全体的にシンプルなデザインにしています。 ナチュラルな雰囲気づくりのために、背景は少し加工を加えて画用紙のような質感にしてみました。

この意識が定着すると、自分でデザインを作る際にも「どういう意図でデザインしたか」を踏まえて制作できるようになってきます。

配色が苦手な人はカラーコード調査をやってみるのもおすすめ

私も過去にブログ記事で何度かやってますが、ひとつのサイト使用されているカラーコードを把握できるだけでなく、いろんなサイトを見ていくと使用率の高いカラーコードも見えてきたりするので結構参考になります。

「ホームページで使用されているカラーコードを調査してみた」というタイトルで青色編赤色編緑色編と何度か記事にしていますので、よければこちらもご参考に。

制作練習として、調査したカラーコードを使ってどれだけテイストの違うデザインをつくれるかチャレンジしてみるのも面白いかもしれません。

「いい!」と思ったデザインをトレースする練習も◎

心惹かれるデザインを見つけたら、トレース練習をしてみるのも効果的。実際に制作してわかるポイントなんかも見えてきたりします。
いろんなデザイナーさんも実践されていますし、インプットしたものを即アウトプットするための練習として一番効率のいい方法かもしれませんね。

デザインの意図をきちんと整理しておこう

アウトプット定着のために意識したいことは「自分で作ったデザインの制作意図をきちんと整理する」ということです。

デザイン意図は、クライアントへの説得材料。実際、クライアントから「デザイン経緯も教えて!」と言われることもあるので、自分が制作時に意識した点を整理することは大事になります。

まとめ

デザイナーが成長するには「いろんなデザインに触れて、実際に作る」というのは承知の上ですが、私がデザイナーになったばかりの頃は「どう勉強していったらいいか…」という基礎的な部分でも悩んだことがあったので、 今回は少しマインド的なお話も含めてしまいましたがこの記事を書くことにしました。

電車に乗っているときやネットサーフィンをしているときなど、何気ない日常生活の中でいろんなデザインを目にする機会はたくさんあります。
目にしたデザインをどれだけインプットできるか、さらに、インプットしたものを仕事にどれだけ活かせるかというのは難しくもありますがデザイナーの醍醐味ですよね。

「いいなあ」と思ったデザインをスマートフォンで撮影・保存して後で見返したりすることもインプット作業のひとつ。ちょっとした隙間時間も活用できます。
素敵だなと思ったデザインのいいところはどんどん吸収していきたいですね。