フリーランスデザイナーが前払いでお願いした方が良い4つの理由

料金交渉を自分で行うことができるフリーランスにとって、料金の支払いタイミングは非常に大切なポイントだと思います。

前払いや後払い、どちらもメリット・デメリットがありますが、セーノは「前払い」を猛プッシュします。
デザイナーに限ったことではない部分もありますが、筆者自身がwebデザイナーとして活動している手前、今日はデザイナーとしての角度から。

ちなみに

セーノは直受けの場合、基本的に半金前払いでお願いしています。

理由1:後払いだと精神的にツライ

制作においてスケジュールが押したりペンディングになったりするのは日常茶飯事ですよね。
制作発注に慣れていないクライアント様ほど、後払いを想定されていることが多いですが、
ペンディングやスケジュールの見直しなどが重なると、当然その月の収入は厳しくなってしまいます。
さらに外注を出している案件であれば、そのしわ寄せは外注先にもいってしまいます。
フリーランスは信用が第一なので、できるだけ揉めごとは避けたいところです。
半金だけでも先に受け取ることができれば、細かな修正にも笑顔で対応する余裕が出てくるはずですよね。
セーノの場合は、外注さんへの支払いは納品後とさせてもらっていますが、ペンディングやスケジュールの大幅見直しが発生するような際には、半金から該当分だけでも先にお支払させてもらっています。

理由2:クライアントのハートに火をつける

もちろん、すべてのクライアント様が当てはまるわけではありませんが、
お金を払う前は、言ってしまえば「まだリスクをしょっていない」状態なので、制作過程の連絡や打ち合わせに対する真剣みが下がってしまいます。
先に少しでも料金を支払うと、暗黙のうちに「お金を払ったんだから無駄にしてはいけない」という意識が働きます。
つまり全額か半額かではなく、払っているか否かという線引きです。
前払いで進めることができれば、クライアント様からどんどん要求・提案がでてきて、嬉しい悲鳴をあげながら結果的により良いホームページが作れるようになります。

理由3:販売価格ではない

クライアント様にとって、後払いは「完成したホームページを買う」という感覚になります。
しかし、セーノは「制作料金 = 販売価格」では無いと考えています。
これは人によって考え方が異なる部分かもしれませんが、
webデザイナーの仕事は「ホームページを売る」ことではなく、「ホームページを作る」ことです。もっと言えば、その先の「ホームページを通して何かしらの目的を達成させる」ことともいえるかもしれません。
そして、「目的を達成させるホームページ」を作るには、
webデザイナーだけでなく、クライアント様にも一生懸命になってもらわなくてはいけません。
だからこそ、前払いでお互いにリスクを半分ずつしょった状態になることで、
初めて同じスタートラインから二人三脚が始められるのだと思います。

理由4:リスクヘッジになる

フリーランスをやっていると、残念ではありますが、ごく稀に不払いやクライアント様と連絡がとれなくなる、理不尽な理由でのキャンセルといったケースに遭遇します。
こうした時に半金をもらっていれば、タイミングにもよりますが、作業分の何割かの利益は回収できるはずです。
※事前に契約上の明記が必要ですが。。

まとめ

こんなことを書いておきながら、セーノ自身後払いで受けている案件などもあります。
しかし、既に取引実績があったり、修正回数など制作過程での交渉ありきなど、
ただただ後払いになることは少ないです。
結論として以上の4つの理由から、セーノは「フリーランスデザイナーは前払いでお願いした方が良い」と考えています。
フリーランスとして活動されている方なら、思い当たるシーンもあったのではないでしょうか。立場も弱くなりがちで全てが自分次第のフリーランスですが、フリーランスだからこそできることで頑張っていくことが大切だと思います。