WEB解析の基本と効果的な改善手法5選

WEB解析の基本と効果的な改善手法5選

WEB解析を行う上で、「Google Analyticsの使い方を覚えてサイトを分析」「ヒートマップを導入してクリック箇所を可視化」すれば、魔法のようにアイデアが次々と出てくるのでは。とイメージしていませんか?実際に導入してみると分かるのですが、何か改善手法を1つ導入したからといって、WEBマーケティングの課題を全て解決してくれるわけではありません。WEB上の課題は複雑に絡み合っており、それをとぎほぐすには複数の改善手法を組み合わせて分析する必要があります。1つ1つの改善手法を掘り下げて習得することと、それらの長所・短所を把握して柔軟に組み合わせて使うことで、WEB上の課題を分析して効果的な改善案を生み出すことができます。

WEB解析の基本

WEB解析の基本

WEB解析の手法は手段であって目的ではない

「アクセス解析」「ヒートマップ分析」「ユーザーテスト」など、様々なWEB解析手法がありますが、これらは全て何かしらの課題を解決するための手段であって、それを行うこと自体が目的になってしまうと、意味のあるソリューションを得ることができなくなってしまいます。「ユーザーがどのチャネルを一番多く利用しているのかを知りたい」「Facebookからの流入ユーザーがどれほどコンバージョンに貢献しているのかを知りたい」「トップページにランディングしたユーザーがメインキャッチコピーを読んでどう思ったのか感想を知りたい」などなど、分析の目的が最初にあり、それを解決するための手段として様々なWEB解析の手法があるという前提を忘れないで下さい。

全てを解決してくれる万能なWEB解析手法は無い

たった1つのWEB解析手法で、何もかも全てを解決してくれることはありません。例えばですが、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを使うことで、ユーザーの行動データを分析することはできます。ところが、ユーザーの心理データを分析することはできません。ユーザーが何を考えているか、ユーザーがどんな気持ちでサイトを見ているかを知るにはユーザーテストを行う必要があります。あるいは、ユーザーがサイトの「どこを見ているか」を知るには、ヒートマップを導入することが効率的です。どの手法にも一長一短があり、目的に応じてそれらのツールを使い分けて分析を行う必要があります。

WEB解析手法の選択肢の多さは解決の幅につながる

アクセス解析の手法しか手札として持ち合わせていない場合と、更にヒートマップとユーザーテストが手札にある場合とでは、当然ながら解決のソリューションの幅が大きく異なります。また、行動を解析すると一括りにしても、Google Analyticsのようにセッション全体のアクセスを解析することが得意なツールもあれば、Mixpanelのように個々のユーザーの行動に焦点を当てて解析をすることが得意なツールもあります。WEB解析手法やツールはできるだけ多く知っておくと良いでしょう。

WEBサイトの効果的な改善手法

WEBサイトの効果的な改善手法

アクセス解析

最も有名なアクセス解析のツールは、Googleが提供しているGoogle Analyticsだと言えます。流入してくれたユーザー属性を知るための「ユーザー」、ユーザーがどこからサイトに流入してくれたかを知るための「集客」、ユーザーのサイト内での活動を知るための「行動」に加えてコンバージョンの分析があり、ユーザー全体の行動を解析する上では非常に便利なツールです。また、カスタムファネルやフィルターを用いることで、より高度な分析を行うことも可能です。大規模サイトでない限りは、無料版で十分解析することが可能です。多くの企業が導入していることもあり、解説記事も多数ネット上で共有されています。詳細は「初心者のためのGoogleアナリティクスの基本的な見方」をご覧下さい。

Analytics Assistant

上述のGoogle Analyticsの機能の1つで、Googleが誇る人口知能を用いて、Google Analyticsの各種データからサイトの改善に役立つインサイトを共有してもらえるのが、このAnalytics Assistantです。実際に導入してみると分かるのですが、Analytics Assistantだけではまだ完璧にサイトを分析して、有効な改善案を導き出すのは難しいと言えます。ただし、インサイトのいくつかは気付きを与えてくれる指摘もあるので、一度試してみることをおすすめします。Google は日々人口知能の改善を図っているので、将来に向けて楽しみなツールの1つです。詳しくは「AIによる無料解析時代の到来Analytics Assistant」を見て下さい。

ヒートマップ分析

ヒートマップはGoogle Analyticsで得られるような数字のデータの強弱を、色で可視化して把握することができるツールです。WEBサイトをサーモグラフィーのような診断図で表現したものを一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。「どこがクリックされているか」が一目で分かるので、チーム内で情報を共有する上では非常に便利です。Google Analyticsではクリック箇所は追えても、ページ内の閲覧箇所までは把握することはできません。そういう意味では、Google Analyticsでの分析を補完するツールとして使うと良いでしょう。ただし、「ある要素が見られている(見られていない)」ことが分かっても、「なぜこの要素が見られているか」といったユーザー心理については、Google Analyticsと同様に分かりません。「ヒートマップで得られる情報と運用のコツ」に詳しく説明しています。

ユーザーテスト

Google Analyticsなどのアクセス解析ツールは、ユーザーの行動を把握することに長けていますが、ユーザーが何を考えているかという心理を知ることはできません。ユーザーが何を考えているかを知りたかったら、ユーザーに直接確認するしかありません。そのための方法としては、インタビューなどを実際に行うユーザーテストがおすすめで、その手順などについては「ユーザビリティの課題を解決!初めてのユーザーテスト導入指南書」で詳しく説明しています。1つだけ大きなコツを共有すると、「実際にユーザーにテストを行ってもらう際に、その時頭に浮かんだことや感じたことを発言してもらうようにする」ということを徹底して下さい。リアルタイムでユーザーの声を拾った方が、役に立つ改善案でることが多いためです。

A/Bテスト

以上のWEBサイトの改善手法を使うことで、様々な仮説を生み出すことができます。ただし、仮説はあくまでアイデアなので、それを検証する必要があります。仮説検証を行う上で便利な方法がA/Bテストです。様々なツールが各社より提供されていますが、つい先日発表があったように、GoogleがOptimizeの無償版を完全公開しました。ドラッグアンドドロップでページを作成できる等、非常に便利なA/Bテストツールになっています。A/Bテスト自体についは「A/Bテストの効果と失敗しないためのコツ」を参照して下さい。無料のツールもあるので、一度使ってみることをおすすめします。

おわりに

以上のように1つの改善手法がWEBマーケティングの課題を全て解決してくれるわけではありません。それぞれのWEB解析の改善手法を組み合わせてソリューションへと導いていくことが大切です。Google Analyticsでユーザーの行動を分析することで、「どこ」に問題の病巣が潜んでいるかが分かります。ただし、それだけでは原因が分からないことが多いので、「なぜ?」という疑問をヒートマップやユーザーテストを用いながら特定していくことになります。それらは全て仮説なので、A/Bテストを行うことで実証していくような流れです。まずは実際にツールを使ってみるところから始めてみましょう。