Webコンサルが選ぶアクセス解析の無料WordPressプラグイン3種類

WordPressにはアクセス解析向けのプラグインがいくつか出ていることをご存知ですか?もちろんGoogleアナリティクスを使っていればWordPressのプラグインがなくてもアクセス解析は可能です。でもプラグインを入れておけば、業務効率化につながります!

例えばGoogleアナリティクスのアカウントは安全上社外に出したくないけれど、PV数などある程度アクセス解析結果は社外ライターと共有したいなんていうケース。WordPress上でアクセス解析結果の一部を表示できれば、わざわざレポートを送らなくていいので効率的ですよね。

とはいえ「WordPressのプラグインはあまり増やしたくない」という方も多いはず。バージョンアップの度に動作確認が必要になりますし、たくさんプラグインを入れると動きが重たくなってしまう可能性もあります。

そこでWebコンサルとしていくつかのサイト構築経験を持つ筆者が、アクセス解析に使えるWordPressのプラグインを3つ厳選しました!

アクセス解析以外にも機能が豊富なJetpackは、基本のWordpressプラグイン

WordPressユーザーにとって、まず入れておきたいプラグインの代表格ともいえるのが「Jetpack」。個人的にはWordPressに投稿すると自動的にSNSにも投稿できる機能が便利ですね。他にもSEOや関連記事表示機能、セキュリティ機能などいろいろな機能が使えるJetpackですが、アクセス解析機能もあります。

Jetpackのアクセス解析機能でできること

Jetpackでアクセス解析できる項目はGoogleアナリティクスに比べると少なく、シンプルな画面になっています。具体的には日別や週別のPVグラフ、記事ごとのPVランキング、リファラーといった項目程度。他にも「検索キーワード」という項目もありますが、実際ほとんど表示されません(これは検索エンジン側が提供していないため)。

項目が限られているので、正直Webサイト担当がJetpackを使って詳細のアクセス解析をするというのは厳しいでしょう。ただ社外ライターとアクセス状況を共有する目的なら、向いていると思います。1画面にアクセス解析結果がまとまっているので、見やすいですよね。

Jetpackのアクセス解析機能、無料プランと有料プランの違い

Jetpackは無料プランでも機能は多いのですが、有料プランになるとさらに多くの機能が使えるようになります。アクセス解析関連の機能についても、有料のプレミアムプラン(月額約11,000円程度)になると「Googleアナリティクスデータとの統合」といった機能が利用できるようになります。

とはいえGoogleアナリティクスのデータを見たいなら、次に紹介する他のプラグインを入れれば解決するんですよね。つまりアクセス解析機能のためだけにJetpackの有料プランにアップグレードする必要はないかな、と思います。

Jetpackプラグインの詳細はこちら

GoogleアナリティクスのデータをWordPressで見られるプラグインは超便利

ほとんどの方が、Googleアナリティクスを使ってアクセス解析をすでに行っていると思います。そうなるとWordPressの画面でアクセス解析結果を見るときも、やはりGoogleアナリティクスの結果を見たいですよね。

WordPressにはGoogleアナリティクスと連携してアクセス解析結果を表示できるプラグインもあります。代表的なプラグインが「Google Analytics Dashboard for WP」。参照できる項目はPVのほか、セッション、ユーザー、直帰率など。流入元も確認することができます。

記事ごとにGoogleアナリティクスのアクセス解析結果が見られる

特に記事ごとに詳しくアクセス状況が見えるというのは、使いやすいポイントだと思います。例えばオウンドメディアの担当者が毎日記事ごとのPVやユーザーに目を通したいというとき。Googleアナリティクス画面より、むしろ見やすい気がします!アクセス数を見ながら記事タイトルなどをWordPressですぐ修正できるので、業務効率も上がるのではないでしょうか。またWordPressプラグインは英語版のみというものも少なくありませんが、この「Google Analytics Dashboard for WP」は日本語表示にも対応しているのもありがたいですよね。

アカウントごとにアクセス解析結果の表示/非表示の設定ができる

「Google Analytics Dashboard for WP」プラグインは他にも便利なところがあります。例えばWordPressアカウントごとに閲覧権限の設定ができる点。「投稿者」「管理者」はアクセス解析結果を見られるようにして、「投稿者」アカウントは見られないようにする、といったことも可能というわけです。Webサイトの運用はたいてい外部業者にアウトソースしていることが多いと思いますので、この権限設定はかなり使えます。

プラグインを導入する時には初期設定が必要!

ただし「Google Analytics Dashboard for WP」を導入する際には、Googleアナリティクスのアカウントとの連携など、初期設定を行う必要があります。またこのプラグインに限りませんが、Googleアナリティクスの連携で注意したいのがトラッキングコードの重複です。

テーマやプラグインごとにGoogleアナリティクスのトラッキングコードを登録する画面がたいていあります。これらを全て入力してしまうとトラッキングコードがダブってしまい、アクセス数が実数の倍になってしまうなんてこともあるため、慎重に設定してください。

「Google Analytics Dashboard for WP」プラグインの詳細はこちら

WordPressにヒートマップ機能を搭載できるプラグイン「Aurora Heatmap」

アクセス解析ツールと言えばGoogleアナリティクスが定番ですが、あわせてヒートマップツールも使っている(もしくはこれから使いたい)という方も多いのではないでしょうか。実はヒートマップ機能を持つWordPressプラグインもあるんです!

最近話題になっている「Aurora Heatmap」は、WordPressサイトにヒートマップ機能を搭載できるプラグイン。プラグイン単体で動くためユーザー登録も不要です。日本の方が開発したツールのため日本語対応もバッチリなので、操作しやすいと思います。

ヒートマップツールと言えば、無料プランでは月間PV数やヒートマップが使えるページ数に制限があるのが一般的です。ところが「Aurora Heatmap」は無料プランでもPVや対象ページ数の制限がありません!これは画期的ですね。しかもPCとモバイルそれぞれのクリックヒートマップが見られます。

ただし「Aurora Heatmap」プラグインのヒートマップ機能はクリックされた部分のみで、どの部分まで閲覧されたかのデータは取得できません。とはいえ無料で各ページのクリックヒートマップがWordPress管理画面から見られるのは便利です!

「Aurora Heatmap」を導入するときの3つの注意点

このプラグイン、導入するにあたって3つ注意点があります。1つは設定。例えば表示設定によってはサーバに負荷がかかってしまうこともあるようです。このあたりは他のアクセス解析ツールと違う部分なので、導入時に設定は必ずチェックしておきましょう。2つめはデータの保存期間ですね。無料プランの場合1か月となっています。ここはあらかじめ認識しておきたいところです。3つめは他のプラグインがあると、Javascript系の不具合が起こりやすいという点。ここは公式サイトで解説しているのでチェックしてみましょう。

なお「Aurora Heatmap」は有料プランになると、クリックヒートマップだけではなく、どの部分がよく読まれているか、どの部分でページを離脱したか、といったデータも見ることができます。ちなみに有料プランでも月間約2,000円程度という料金体系になっています。

Aurora Heatmap公式サイトはこちら

WordPressのプラグインはできるだけ絞り込もう!

WordPressのアクセス解析関連のプラグインについては、今回紹介した3つ以外にも、「SlimStat」など高機能で評価の高いプラグインもあります。とはいえやはりプラグインが多いと管理も大変になりますよね。WordPressバージョンアップの度に動作検証が必要ですし、プラグイン同士で相性がよくないものもありますし…。

特にアクセス解析では、基本的にGoogleアナリティクスを使っていてWordPressのプラグインは補助的に使うというケースがほとんどではないでしょうか。無料のプラグインはあれもこれも入れたくなりますが、ご自身のニーズにあうプラグインを絞り込んで使っていきましょう!