コンテンツSEOに役立つツール11選。キーワード選定から品質チェックまで!
「コンテンツSEOに役立つツール●選」といった記事自体は、Googleで検索をかければ多く見つけることができるので、それ自体は目新しい内容ではないと思います。そこで本稿では、キーワードを洗い出すという入口の部分から、最終的にサイトに掲載するコンテンツ文章のクオリティをチェックするという出口まで、一連のフローとして捉えた際に役立つツールを選びました。
また、ツールの解説で終わってしまうのではなく、この記事ではもう1つ踏み込んで、ツール利用の背景にあるそもそもの考え方などについても言及しています。考え方の詳細については、例えば「今更聞けない”コンテンツマーケティング”の基本の基本」や「失敗しないコンテンツプランニング方法を徹底解説」を参考にしていただければと思いますが、そういった考え方を踏まえてツールの紹介を進めていきます。
Contents
キーワードの洗い出しに役立つツール
Google AdWords: Keyword Planner
Googleが提供しているツールで、関連するキーワードを調べたり、月間平均検索ボリュームも併せて確認できます。月間平均検索ボリュームは非常に重要な数字になり、簡単に言えば検索マーケットにおいてそのキーワードがどれほど需要があるかを知る手掛かりとなる指標です。
コンテンツSEOを考える上で、検索ボリュームが大きいキーワードで上位表示をさせようとすると、それに応じたコンテンツページがSEO対策に必要となります。逆にある程度検索ボリュームが小さいキーワードであれば、サイトテーマと構造がしっかりしているという前提で、わずか1ヶ月以内にスモールやミドルのキーワードで上位表示されることも少なくありません。競合との兼ね合いを考えて、慎重にキーワードを洗い出していくことが大事です。
関連キーワード取得ツール
Googleサジェスト等の関連キーワードだけでなく、「Yahoo知恵袋」や「教えて!goo」などの情報も表示してくれます。Googleサジェストに表示されている単発の意味での関連キーワードだけではなく、「Yahoo知恵袋」や「教えて!goo」などのユーザーの悩みとしてのキーワードも併せて知ることで、キーワードに対する理解を更に深めることができます。地道な作業ですが、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを作る上では非常に大切な作業です。検索キーワードを考える上で、「自分たちはコンテンツを通して、ユーザーの悩みや問題を解決している」という意識を忘れないで下さい。上記以外に、YouTubeやAmazoやAppStoreのサジェストワードも知りたければ、KeywordToolを参考にしてみて下さい。
連想類語辞典: 日本語シソーラス
似たような意味でも違う表現や言い回しを探す場合に便利です。検索ワードが違えば、ユーザーの背景にある悩みも違ってきます。例えばですが、「旅行」というキーワードに対して、連想語にあたる「ツアー」と「一人旅」では意味合いが異なってくることがあげられます。
Google Trends
キーワードのトレンドについて時系列で知ることができます。コンテンツSEOについてこのトレンドを知ることは極めて重要です。なぜなら、キーワードはシーズンやタイミングによって検索ボリュームが変化するから。
アフィリエイターがよく行う手法の1つとして、トレンドを常に注意深く追っていき、検索ニーズが高まる少し前の時期をおさえて関連コンテンツを追加し、その結果を見ながら更にコンテンツを追加していく手法があります。この「トレンドを追う」という感覚はマーケターとしては非常に重要で、Google AdWordsのKeyword Plannerで確認できる単発としての検索ボリュームだけでは、サイトに追加すべきコンテンツを捉え間違う可能性があります。
キーワードの決定に役立つツール
マインドマップ
上記のキーワードの洗い出しに役立つツールを使用しても、キーワードが自動的に決まるわけではありません。ツールはあくまで思考を補助してくれるためのツールであり、全自動で最適なコンテンツが何かが分かるわけではありません。よって、キーワード候補をもとに自ら思考するというプロセスが残っています。
その際に役に立つツールの1つがマインドマップです。マインドマップのツール自体については正直何を使っても問題ありません。デジタルなツールとしてはGoogleの拡張機能であるCoggleを使っても良いですし、そもそもアナログで紙に書いていくという方法でも大丈夫です。
重要なのは、それぞれのキーワードの関連性を俯瞰して考えることです。何事も物事を単発的に捉えて行動を起こすと失敗しがちですが、全体をおさえた上での細部のアクションであれば成功確度が高まります。
チームディスカッション
マインドマップは主に個人で考えるツールを想定していますが、やはり個人で考え続けることには限界があります。どうしても客観性を保てなかったり、アイデアにも制約があります。それをチームメンバーで議論することで、大きく思考を広げることができます。
尚、チームでディスカッションをする際は、ホワイトボードなどを使って可視化して議論を行うと良いでしょう。全員が同じものを見て議論をしていると、話題が大きくそれたり、関連性を見失うことが少なくなるからです。ホワイトボードでもA3の紙でも構いません。より大きく広く取れるスペースで作業をした方が効率は良くなります。
ライティングに役立つツール
ohotuku.jp
実際にキーワードを選定した後は、社内外のライターに文章を書いてもらうことになります。その書いてもらった文章について、依頼したキーワードがちゃんと使われているかを確認するツールとしては、「ohotuku.jp」が役立ちます。尚、キーワード出現率の調整の際には、キーワードの多用に注意して下さい。キーワードの詰め込みすぎは、Googleのキーワードの乱用のガイドライン違反にあたる可能性があるためです。
ライターにライティングを依頼する際にポイントがあり、単純にキーワードだけを渡して、「後はこのキーワードに合う文章を書いて下さい。」と丸投げするのではなく、できれば要旨や見出しを渡して(あるいはライターに見出しを考えてもらい)、ライティングの方向性を事前に握っておくと、大きなズレがなくなります。
影武者
重複コンテンツの発見は非常に重要な作業の1つです。なぜなら、重複しているコンテツはGoogleから高い評価を得られないからです。そのチェックに役立つのが、コピペチェックツールの『影武者』です。非常に簡単にネット上での重複を探すことができます。
特にクラウドソーシング系のライターにライティングを依頼する際は、顔が見えないということもあり、残念ながら手を抜くライターもごくごく一部には存在します。そういった質の低いコンテンツをサイトに掲載することは、Googleからだけではなく、ユーザーからの評価も下げてしまうので、上述の通り非常に重要な作業の1つと言えます。
SEO施策に役立つツール
GRC
ここから先はコンテンツをサイトに掲載した後に役立つツールの紹介です。各コンテンツページで狙っているキーワードがどのような順位になっているかを把握するツールとしては、GRCが便利です。
有料版を購入すれば、キーワード数やURL数を無制限に追加して各キーワード毎の順位を時系列で追うことができるので、とてもお勧めなツールの1つです。おそらくコンテンツマーケティングを本格的に行っている企業であれば、導入されているツールの1つなのではないでしょうか。
Search Console
自社でコンテンツSEOを実施する上では欠かせないツールの1つです。検索結果でのサイトパフォーマンスを監視、管理できるGoogleの無料サービスです。具体的には、Googlebotクロールで起きているエラーを確認できたり、自社サイトへの被リンクを確認できたり、検索クエリを確認できるので、非常に便利です。
自社で運営しているWEBサイトには、後述のGoogle Analytics同様に全てのサイトに設定した方が良いでしょう。Search Console自体はGoogle Analyticsと比較すると、機能自体が複雑ではないので、毎日見て分からない項目を調べていけば、比較的早い段階でツールの利用方法を習得できます。
Google Analytics
無料で提供されているアクセス解析ツールとしては、おそらく日本で一番有名なツールだと思います。Google Analyticsについての解析系記事もインターネットで多く見かけることができるので、使い方について困ることは無いと思います。
ただし、機能が複雑で最初は見方が分からない項目も多いので、まずは毎日ツールにログインすることが大切です。PVや離脱率やランディングページなどを何となく見ていると、自然と疑問がわいてきます。そういった疑問を「なぜ」「なぜ」と考えていくことで、自然と解析力を養う力がついていきます。いきなり分厚い参考書に目を通すのではなく、まずは毎日Google Analyticsにログインするよう心掛けて下さい。
まとめ
以上でご説明してきた通り、世の中にはたくさんの便利なツールが存在しています。ただし、ツールはあくまでツールなので、基本は自ら(チーム)の頭を使って正しくツールを使いこなすことが大切です。
冒頭でもご案内しましたが、まずは「今更聞けない”コンテンツマーケティング”の基本の基本」や「失敗しないコンテンツプランニング方法を徹底解説」を参考にして、基本的なコンテンツSEOについての考え方を習得していただければと思います。