コンテンツSEOの基本とユーザー視点

コンテンツSEOの基本はユーザー視点

コンテンツSEOとはユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供していくことで、結果的にGoogleをはじめとする検索エンジンからも評価されるという考え方ですが、ユーザーにとって価値のあるコンテツがSEOにつながる仕組みはどうなっているのでしょうか。それはGoogleがコンテンツを評価するルールに起因しています。そのお話をした上で、ユーザーにとって価値のあるコンテンツがどのようなコンテンツなのかを説明していきたいと思います。

コンテンツSEOとは何か

コンテンツSEOとは何か

コンテテンツSEOとは

コンテンツSEOとは、ユーザーが本質的に求めているコンテンツを提供していくことで、結果としてSEOで高い評価を得ようとする試みのことです。20年以上前であれば、SEOにとって重要なのはいかに他サイトから多くの被リンクを獲得するかということでした。しかし、現在では「コンテンツイズキング」という言葉が浸透し、コンテンツそれ自体の価値がSEOに大きな影響を及ぼすようになっています。もちろん被リンクの価値が全く無くなったわけではなく、Googleの公式アナウンスにもある通り、被リンクとコンテンツのバランスがSEOにとって重要な意味を持つということです。

Googleがコンテンツを評価するルール

Googleがコンテンツをどのように評価するかについては、「効果的なコンテンツSEOに欠かせない内部施策と外部施策の手順」を参考にして下さい。ポイントは、被リンクの重要性は今でも有効なものの、より「コンテンツの質」に重きが置かれているということです。この20年程の長い時間をかけて、Googleが検索アルゴリズムを改良していきながら、「良いコンテンツには自然と良い被リンクが集まるもの」という考え方から、良いコンテンツを提供しているサイトに高い評価を与えるようになったことが背景にあります。

ユーザーにとって価値のあるコンテンツとは

ユーザーにとって価値のあるコンテンツとは

自分の悩み(検索キーワード)を解決してくれる

ユーザーは自分が抱える何かしらの悩みを解決したくて、検索エンジンにキーワードを入れて情報を探しています。その悩みを解決してくれるコンテツであればある程、価値が高いコンテンツだと言えます。それは検索結果に表示されているタイトルと、そのタイトルをクリックして読むことができるコンテンツ、そのコンテンツが書かれている裏側のHTML内の整合性が極めて重要です。表現から技術まで一貫して、ユーザーに対して「このコンテンツはあなたの悩みを解決してくれるコンテンツです」と言い続けないといけません。

書いてある内容の説得力が高い

自分の悩みを解決してくれそうだとユーザーが感じても、コンテンツを読み進めていくうちに「この内容に納得できない」と思われたら、その時点で離脱されてしまいます。自社で用意した実例やデータを紹介するなど、「どうすれば信頼に足る根拠が打ち出せるのか」を徹底的に考え抜きましょう。また、ライティングの面でもコンテンツを論理的で説得力のある文章にすることが大切です。同時に正しい表現や読みやすい日本語も追求していけば、より説得力のあるコンテンツに出来ます。そうしたライティングのコツについては「本当の見込み層に読まれるライティング方法とは」も合わせて参考にして下さい。ポイントは3点で「読みやすい日本語にすること」「文章の体裁を整えること」「情報の鮮度を保ち、精度を高めること」の3つです。

求めている悩みだけではなく周辺の悩みもフォローする

ユーザーの悩みに100%答えることが前提ですが、その悩みと関連した悩みについてもコンテンツ内で触れておくことでユーザーの満足感を高めることができます。ある悩みを持って検索してきたユーザーは、きっとこのことも気になるはずだという関連コンテンツです。常に+αの価値を意識しながらライティングを心掛けるようおすすめします。記事の主軸が曖昧になるほどその関連コンテンツのボリュームが大きいのであれば、導線を引いて新しいページとして作ってしまえば良いのです。

コンテンツSEOのメリット

コンテンツSEOのメリット

本質的なSEO対策になる

上述したように、人工的に被リンクを付けたり、質の低いページを量産するよりも、コンテンツを正しく追加していくことでより高い検索順位を手に入れることができます。Googleが特定のサイトを特定のキーワードで上位表示させるか否かにあたり、どういった基準で決めているかを知るには、Googleが公開している「検索品質評価ガイドライン」を参考にして下さい。

1つ1つのコンテンツが資産になる

リスティング広告やFacebook広告は瞬間的なアクセス数を増やすことはできますが、広告出稿期間を終えたらそれまで。一方で、コンテンツは競合環境の変化などによる多少の順位変動があっても、一度公開したらそれが消えてしまうことはありません。コンテンツを資産化することで、中長期的にユーザーの検索流入を獲得することができるのは、コンテンツSEOの大きな魅力の1つです。

コンテンツSEOを通して社内にノウハウが溜まる

コンテンツを社内で検討してリリースし、更にPDCAを回しながらコンテンツを改善していくという一連のフローを通して、自社内に様々なノウハウが溜まっていきます。具体的には、内部SEO、外部SEO、コンテンツSEO、アクセス解析、ユーザビリティなどです。社内にノウハウがあり、それらを自分たちで日々改善していける組織のコンテンツSEOは非常に強力な武器となります。

コンテンツSEOのデメリット

コンテンツSEOのデメリット

外部SEOと比較するとコストがかかる

コンテンツマーケティングを実施する上でのリソース課題」でも紹介していますが、コンテンツSEOを正しく行おうとすると相応のコストがかかります。単純に費用がかかるという金銭的なコストだけではありません。実施しようとしてもなかなかその知識やノウハウを有する人材に出会えず、コンテンツSEOを開始できないという機会損失的なコストも含まれます。

リスティング等のデジタル広告と比較すると即効性が無い

リスティング広告やFacebook広告であれば、設定も含めて当日に広告を出稿することもできます。クリエイティブがしっかりしていれば、その日中にユーザーが何かしらの反応も期待できるでしょう。ところが、コンテンツSEOは上位表示されるまでには時間がかかります。「どこかのページが、何かしらのキーワードで順位が付く」程度のことであればそれほど時間はかからないかもしれませんが、「コンバージョンまで誘導できるキーワード」群で高い順位を得るには、やはり一定以上コンテンツを追加する必要があります。

実施するためのリソース確保の難度が高い

ライター、編集者、マーケター、SEOアナリスト、解析アナリストなど、コンテンツマーケティング分野で必要とされるリソースは多岐に渡ります。これらのリソースを一度に確保するのは簡単ではありません。社内で人を育てつつ、外部の信頼のおけるコンサル会社にコンテンツSEOの一部を任せた方が、より早い段階で成果へと結びつけることができるでしょう。

おわりに

SEOを考える上で、コンテンツSEOは絶対に欠かすことのできない手法です。Googleが今後益々ユーザーにとって価値のあるコンテンツを重視することはあっても、情報の価値を無視した被リンク全盛時代に逆戻りすることは考えられないからです。この記事でコンテンツSEOの重要性を理解してもらえたら、是非社内でコンテンツSEOに取り組んでみてください。