効果的なコンテンツSEOに欠かせない内部施策と外部施策の手順

効果的なコンテンツSEOに欠かせない内部施策と外部施策の手順

コンテンツSEOとは、一般的にはユーザーにとって価値のあるコンテンツを自社のサイトに継続的に追加していくことで、各種スモールやミドルのキーワードで自然検索上位を達成し、潜在顧客となりうるユーザーを獲得していく戦略です。

もともとはGoogleの検索エンジンのアルゴリズム(評価の仕組み)の変遷により、被リンクを中心としたSEO対策から、コンテンツを中心としたSEO対策へと大きく変わっていったことが背景にあり、「Content is King 」という言葉を聞いた方も少なくないと思います。

まずはユーザーにとって価値のあるコンテンツを作ることがSEOを考える上で何より大切です。その上で、内部SEO施策と外部SEO施策をそれぞれ適切に行うことで、Googleから高い評価を得ることができます。

コンテンツSEOとは

コンテンツSEOをあえて一言で表現すると、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを日々制作していくことで、Googleから高い評価を得るということです。これを理解する上で、Googleが公開している「検索品質評価ガイドライン」とGoogleが行ってきた「アルゴリズムの変遷」を知るのが理解への近道になると思います。

検索品質評価ガイドライン

Googleが特定のサイトを特定のキーワードで上位表示させるか否かにあたり、どういった基準で決めているかを知るには、Googleが公開している「検索品質評価ガイドライン」を見れば分かります。これらの1つ1つを解説することは今回はしませんが、検索順位に影響を与える様々な指標の中でも、結局は「コンテンツ」と「被リンク」が最も重要な要素だと、Googleが主催しているWEBマスター向けのQ&Aにおいて説明していました。(参照:https://www.youtube.com/watch?v=l8VnZCcl9J4&feature=youtu.be

被リンク中心主義の時代

今でこそ上記のように「コンテンツ」と「被リンク」が最も重要な評価指標になっていますが、2000年頃は被リンクがSEOの順位に及ぼす影響が非常に大きい時代でした。まだこの頃はGoogleよりもYahooの方が勢いがあった時代でもあります。「より多くのサイトから、より多くの被リンクを集めているサイトは、ユーザーにとって価値が高いサイトであるはずだ。」という前提で、質の如何を問わず被リンクが多数付いているサイトであれば上位に表示できていました。そのため、この頃のSEO対策業者は、いかに被リンク用のテンプレートサイトを大量に作成するかにリソースを割いていました。

パンダアップデートの実施

2003年頃から徐々にGoogleのアルゴリズムアップデートが進化していきますが、世の中に大きなインパクトを与えたのは、2011年に行われたパンダアップデートだと言えます。パンダアップデートとは、コンテンツの内容が薄くユーザーにとって価値の低いページは評価を下げていくというアルゴリズムです。上位表示されているサイトでも、クリックして訪問すると中身がスカスカというサイトも散見されていましたが、そういったサイトは今後は評価を与えないというGoogleからの通達です。

ペンギンアップデートの実施

このパンダアップデートと並んで大きな衝撃をSEO業界に与えたのが、翌年2012年に行われたペンギンアップデートです。これは、自分が作った自作自演の被リンクで上位表示を達成しようとしているサイトは、今後は評価を与えないという通達です。あくまでも「自作自演の被リンク」に対して評価を与えないだけで、「他者から自然に貼られた被リンク」は依然として評価の対象になっています。

コンテンツ中心主義「Content is King」の到来

このパンダアップデートとペンギンアップデートを踏まえて、良質なコンテンツを生み出すことこそ、SEOにおける本質的な対策になるという現在の流れができました。低質な被リンクを作成してSEO対策を行っていたSEO業者が大きなダメージを受けたのは言うまでもありません。この頃から、「SEO対策=コンテンツ制作」となり、「コンテンツSEO」という言葉が使われるようになりました。つまり、Googleから評価されるような良質なコンテンツを日々制作していくことが、本質的なSEO対策になるということです。

内部SEO施策

メインはコンテンツ対策

以上のように検索結果の上位に表示させるには、まずはきちんとコンテンツを作り込む必要があります。「どうやったら適切なコンテンツが作れるのか?」という具体的なやり方を知りたい方は、「失敗しないコンテンツプランニング方法を徹底解説」を参照していただければと思います。単一のコンテンツページの作り方ではなく、戦略的なコンテンツの作り方について解説しています。

きちんとコンテンツを作り込めている前提で、内部SEO施策では何を行うのか。内部SEO施策とは、要するにGoogleにクロールされやすい構造にして、1つ1つのページをGoogleから適切に評価される内容にすることです。

この内部SEO施策については、実に様々な評価ポイントがあると言われていますが、残年ながらGoogleは全ての検索アルゴリズムを公開していません。よって、Google ウェブマスター向け公式ブログGoogle ウェブマスター ヘルプフォーラムをもとに、抑えておきたい内部SEO施策についてご説明します。

主要なHTMLタグの最適化

技術的な話になりますが、HTMLタグで重要な要素は、

  • meta title(全角で35文字前後)
  • meta description(全角で120文字前後)
  • h1要素
  • h2以下の要素の最適化
  • altタグ

の6つを最低限抑えてましょう。最適化のポイントは「各ページ毎に想定しているターゲットキーワードを盛り込んでいるか」と「各ページ毎にコンテンツページに合わせた文章にしているか」の2点です。ページ毎にそれぞれオリジナルの文章にするということです。

例えばですが、本ページはコンテンツSEOにおいて具体的にどのような手順を踏むことで高いSEO効果を得られるかという内容を、内部SEO施策と外部SEO施策の観点から書いています。よって、meta titleは「効果的なコンテンツSEOに欠かせない内部施策と外部施策の手順」としました。該当のコンテンツページを一言で要約して、その中にメインキーワードである「コンテンツSEO」が含まれています。

数百ページ規模の大規模サイトであれば、meta情報はある程度CMSなどの機能側で自動的に入る仕様にしておかないと、メンテナンスが非常に大変になっていきます。逆に、数十ページの小規模サイトであれば、必ず1ページ1ページを丁寧に書いていきましょう。

内部リンクの最適化

最も重要なのは、「パンくずリストの最適化」です。パンくずリストについては下記の図をご覧いただければ分かるかと思います。

internalseo-and-externalseo01

クローリングをしてくるGooglebotに対して、ページ内のリンクを辿りやすくするための案内の役割を果たします。ユーザーの観点からも、パンくずリストがきちんと設定されていれば、今自分がサイト内のどこにいるかが把握しやすいので、ユーザビリティを高める効果もあります。

その他、ヘッダーやフッターの各種共通部分から必要なページにテキストリンクが飛んでいるか。また、グローバルナビから主要なページに導線が引かれているかなども確認してください。一度リンクを設定しても、リンク切れが起きていないか随時チェックする体制も重要です。

クローラー対策

sitemap.xmlの設置確認

sitemap.xmlとはWEBサイト内の各種ページを構造化したマップとなり、ページ毎の優先度をGoogleに伝えることができます。こちらは、sitemap.xml Editorなどのツールを使って簡単に作成することもできます。このsitemap.xmlをGoogleのSearch Consoleに登録することで、インデックス漏れを防げます。

robots.txtの設定

robots.txtの役割は大きく2つあります。1つ目は、クロールが不要なページとクロールしてほしいページを指定して、無駄なクロールが発生しないように制御するためです。ただし、全てのページをクロールしてほしい場合は特に考える必要はありません。2つ目はsitemap.xmlの場所をクローラーに知らせるためで、こちらの方が重要な意味合いを持ちます。

スマホ対策

最近のニュースになりますが、2016年11月5日に、Googleのウェブマスター向け公式ブログ上で「モバイル ファースト インデックスに向けて」という記事が公開されました。内容としては、「将来的に Google のアルゴリズムはモバイル版のコンテンツを主に使用するようになる」との宣言です。現在はその実験段階にあるようですが、将来的には間違いなく導入されるので、今からスマホ対策を行うのが得策と言えるでしょう。デスクトップ向けのコンテンツしか用意していないと、高い確率でSEOの順位が下がることが予測されます。

外部SEO施策

被リンク獲得

外部SEO施策の中心は被リンク獲得になります。「コンテンツSEOとは」でお伝えした検索アルゴリズム変遷の初期に比べれば、被リンクの重要度は相対的に下がっています。ただし、上述したように依然としてその重要度は高いままで、Googleも「コンテンツ」と「被リンク」が最も重要な要素だと述べているのはお伝えした通りです。

以前と比較しても、Googleのアルゴリズムは格段に賢くなっているため、外部SEO業者に依頼して被リンクを購入するのはお勧めしません。本質的な被リンク獲得対策は、コンテンツを充実させることにあります。読み手であるユーザーにとって価値が高いコンテンツであれば、自分のブログやSNSでそのコンテンツを宣伝してくれます。それを見た他のユーザーも、また自分のブログで紹介するという正の循環が生まれます。よって、一時的な被リンク集めに奔走するのではなく、何よりもコンテンツを充実させることに力を注ぎましょう。

ソーシャルメディア対策

本質的な外部SEO施策はコンテンツの充実にあるとお伝えしましたが、良いコンテンツであれば、それを上手く拡散させることで被リンク獲得のスピードが高まります。よって、戦略的にFacebookやTwitterを活用して、適宜投稿していく体制を作ることは大事だと言えます。また、コンテンツを定期的に追加していくと、その中でも特に反応が良いコンテンツとそうでないコンテンツに別れていきます。多くの流入があるコンテンツについては、例えばインフルエンサーに協力を仰ぐことで、更に多くのユーザーからの流入を見込めます。

まとめ

コンテンツSEOに欠かせない内部SEO施策、外部SEO施策の手順についてご説明させていただきました。ここまで繰り返しお伝えしてきたように、基本は良質なコンテンツの制作が胆になります。どんな施策を頑張っても、土台となる肝心のコンテンツが駄目であれば、成果がほとんど出ません。今回ご紹介した内容を元に、自社サイトのSEO施策について再点検してみてはいかがでしょうか。