seno発!ねずみ年の年賀状デザインを担当したので解説します
新年明けましておめでとうございます。
2020年、今年は東京オリンピックも開催されますます日本が盛り上がる年になりそうですね。
さて、今年はねずみ年ということでこんな年賀状を作成してみましたがいかがでしょうか。
せっかくなので、本日はこの年賀状のデザインを解説していこうと思います。
Contents
完成版年賀状デザインの解説
このデザインに至るまでの流れはのちほど説明するとして、まずは完成版のそれぞれのポイントを解説していきます。
「2020」のフォントの形を活かしてイラスト化
「2020」の数字それぞれチーズとねずみに。
アレンジを効かせすぎて「2020」と読めなくならないように気を付けつつ、「よく見たらねずみのイラストになってる!」くらいの気づきがあればいいなあと思いながらデザインしました。
メインカラーは黄色を採用
チーズモチーフということで、メインカラーも黄色に。
お正月らしい色の組み合わせも意識して、「HAPPY NEW YEAR」の背景とねずみの目の色は同じ赤色を使用。
背景もチーズに!
背景が黄色なので、大きなチーズの塊をイメージしたデザインに。
左上には歯型がついていたりと、ちょっとした遊び心も入れてみました。
ベタ塗りだと単調になってしまうので、さりげないストライプ柄をあしらいました。ざらっとした紙の雰囲気も出したいという意図もあります。
あくまでもシンプルに!色数は多すぎないよう意識
色を多様化するとごちゃっとしてしまい、せっかくのチーズやねずみのモチーフが埋もれてしまう気がしたので、色数は極力増えないようにしました。
実際の完成までの流れ
年賀状完成までの流れは大きく分けて5ステップ。
①デザイン調査
②デザインの方向性・テイストを決める
③制作
④ブラッシュアップ
⑤完成!
試行錯誤した部分も含めて、順番に説明していきます。
①デザイン調査
早速PhotoshopやIllustratorを開いて作業に!といきたいところですが、一旦頭の中のイメージを固めるためにデザインの調査から入っていくことにします。
自分の頭の中だけでデザインを生み出そうとすると限界がありますよね。。
他の方のデザインを眺めつつ、良さそうなアイデアをたくさん思い浮かべていきます。
デザイン制作する際に、「他人の作品を見てインスピレーションを受ける」というこの工程はとても大事だなあといつも感じます。
「ねずみ 年賀状」や「ねずみ イラスト」、さらには昨年の年賀状デザインなども検索して、とりあえず「いいな」と思った要素をピックアップ。
②デザインの方向性・テイストを決める
デザイン調査していく中で、「ねずみとチーズの組み合わせにしたい」、「シンプルだけどポップでかわいい感じにしたい」など、少しずつ方向性が固まってきました。
本来であればラフを描いたりする場合もあるとは思いますが、今回は頭のなかでだいたいの方向性が決まったのでIllustratorを開いて早速制作に。
③制作
自分で決めたデザインの方向性・テイストを念頭に入れつつ、制作していきます。
主役のねずみのほかに、チーズのモチーフを入れたかったためまずはそちらを反映。合わせてねずみも作成。
④ブラッシュアップ
大まかなデザインはできてきましたが、背景がイマイチ。
ここからもう一工夫加えてみます。
・背景の黄色が強すぎてのっぺりして見える
・和紙っぽさも少し足したい
・もう少し遊び心を入れたい
などなど、現状の気になる点を洗い出しました。
実際に反映していきましょう。
背景の色を緩和するため&ざらざら感を意識してストライプに変更
現在使用している黄色よりも明るめの黄色と組み合わせて、背景をストライプに変更。
あまり太すぎるとそれはそれで背景が悪目立ちしてしまうと思い細めのストライプにしてのっぺり感を回避。
和紙のようなざらっとした質感もイメージしました。
ラフな枠に変更して、イラストっぽさをプラス
枠や円の形がかっちりしているので、もう少しゆるさを足してみます。
さらにねずみがチーズを齧ったあとも追加しました。
⑤完成
横ver.はブログの最初でも載せておりますが、こちらが完成版。
全体のバランスを考慮し、「HAPPY NEW YEAR」の背景のデザインを縦横で変えました。
[番外編]廃案もご紹介
ブラッシュアップの段階で、「2020」の部分をねずみ2匹にしてみる案も出ました。
実際に反映してみるとこんな感じ。
これはこれでかわいいのですが、「2020」よりもねずみの印象が少し強くなりすぎている気も。。
また、背景とのバランスを考えた結果、チーズとねずみの組み合わせのほうが 良い気がしたので今回は没にしました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はデザインの解説と合わせて、デザイン完成までの流れもご紹介しました。
少しでも参考になれば幸いです。
最後に、昨年はたくさんの方にお世話になり、ありがとうございました。
今年も精進していきたいと思いますので本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。