予算・人手・効果なし!Webマーケティングのよくある課題と解決策

Webマーケティングを実施している企業にて「今どんな課題がありますか?」とお聞きすると、その解答は「予算がない」「人手が足りない」「効果が出ない」という3つに分類できるものがほとんどです。

多くの企業で悩みとなっているこのWebマーケティング3大課題について、Q&A形式で解決するためのヒントをご紹介します!

 

Q1.正直Webマーケティングの効果がなかなか出ません…これから何をしたらいいかも、いまいちわかりません。

A1.まずは現状の課題をリサーチして、求める効果を整理しましょう!

「効果が出ない」もしくは「費用対効果が出ない」というのは、Webマーケティングでの最大の悩みかもしれません。こういった場合、詳しくお聞きすると意外にも「どんな課題を解決したいか」「何を効果として見なすか」というところが明確になっていないケースもあります。

例えば企業ホームページにて「問い合わせが少ない」という課題の場合、現状を詳しく見るといくつかパターンがあります。

 

問い合わせが少ないという課題(例)

  • 求めるターゲットからの問い合わせが少ない
  • 問い合わせから売り上げにつながるものが少ない
  • そもそも問い合わせ全体の件数が少ない

「アクセスはあるものの、求めるユーザーからの問い合わせにつながっていない」という課題であれば、自社の強みが出せていない、ターゲットにあわせた情報が足りない、導線がわかりづらい、などの要因が考えられます。一方「ホームページ自体のアクセス数が少ない(もしくは減少傾向)」という課題であれは、問い合わせ数よりもまずホームぺージ自体の集客に力を入れるという選択肢もあります。

課題を深く見ていくことで、求める効果がより絞り込まれるのでWebマーケティングが進めやすくなります。

これからどんなWebマーケティング施策をしたらよいか?と企画がなかなか出ないときは、他社の事例をぜひチェックしてみてください。例えば「Web担当者フォーラム」など他社の成功事例を聞ける機会は多くあります。(中には宣伝がメインのイベントもありますが…)他にも、制作会社などに相談するなど、外部の視点をぜひ取り入れてください。

 

Q2.予算が少なくて、やりたいは多いのにできません。本当はホームページも全面リニューアルしてランディングページやSEOに力を入れたいのですが…

A2他の予算からのスライドを検討。さらに次年度のWeb関連予算を増やすためのアピールを!

予算に関する課題も多いですよね。企業によって予算額や考え方は異なりますが、予算が足りない場合の対応プランとして、3つご紹介します。いずれも共通しているのは、Webマーケティングに回した予算で小さくても成果を出すこと。次年度の予算アップにつながるよう、成果を増やして社内にアピールしましょう。

 

1. Web以外の広告予算からスライド

もともとWeb以外にチラシなど印刷物の広告予算がある場合は、その予算を再配分できないか検討しましょう。ターゲットや開封率などの違いもあるので単純な比較はできませんが、例えば既存顧客向けにDMを頻繁に送っている場合は要確認。メールなどに変えることでコスト削減につながります。一旦メールで効果が出れば、さらにWebへシフトしやすくなります。

2. Web制作費として予算をおさえて、Webマーケティングに使う

Webマーケティングの予算は少ないものの制作費としてはある程度予算を組んでいる企業もあるのではないでしょうか。この場合、制作費の一部をWebマーケティング費用に回すことも検討しましょう。SEOの内部対策やランディングページの新設・改善などが制作費からシフトしやすいです。

なお、発注先の制作会社がWebマーケティングにも精通していれば、再配分しやすいですよね。普段から業務範囲が広い制作会社と連携する方が柔軟に対応してくれます。

3.「3年計画」でコストを試算してみる

Webマーケティング強化のためにホームページ全体をリニューアルしたいというときは、まとまったコストがかかります。こんなときはリニューアル前後で運用費を比較して試算してみる方法もあります。

  1. リニューアル案として、CMSの導入などで毎月の運用固定費の削減できるプランを立てる
  2. リニューアルしないケースと、リニューアルして毎月の固定費が減らせたケースを試算
  3. どちらも3年間の費用で比較してみて、それほどコストは変わらないことを明確にする
  4. リニューアルしても3年間の費用で見たらほぼ同じと社内に提案する

試算の手間はかかりますが、トータルコストを比較してそれほど変わらないならばリニューアルのメリットが大きいので、進めやすいはずです。

なお、リニューアルや新規ホームページ構築といった案件の場合、経理上減価償却の扱いになる場合もあります。その場合は予算の組み方がやや異なりますので、経理担当と事前に相談しておくことをおすすめします。

 

Q3.とにかく忙しい。その割に自分しか担当者がいないので、手が回りません。次々やることが増える状況で困っています。

A3.まずは業務効率化を考える時間を確保、そのうえで外部に相談し業務効率化と社内コスト削減を目指しましょう!

リソース不足が課題となっている企業は、今や企業の規模に関係なく多いです。担当者一人では解決できないケースもありますが、まずは1週間・1か月という単位で業務を洗い出し、何に時間がかかっているかを把握することをおすすめします。

時間がかかっているわりに実はムダな業務、というものでも、いきなり廃止するのは難しいので、一時停止する方向で考えましょう。一時的に今後の対策を考える時間を確保するのが先です。

最終的には不要なタスクを減らして、効果のある施策に集中する方向で考えたいところ。ただ、担当者一人でそれをまとめるのは難しい話です。外部の意見のほうが取り入れられやすいことも多いので、外部コンサルティングを依頼することも検討しましょう。自動化ツールを活用したり、クラウドサービスなどへ外注したりと、コストをおさえつつ効率化できる手段は増えています。

 

まとめ

Webマーケティングも進化が早く、自社内だけで課題を解決しようとすると、なかなか難しいケースもあります。ご紹介した解決のヒントにいずれも共通するのは、外部を活用するところ。

外部に相談すると、かえってコストがかかってしまうのでは?と思われる方もいるかもしれません。ただ、ご紹介したように自動化ツールやクラウドサービスなど、実は外部に依頼したほうがコストが抑えられるケースも増えています。

そのためにも最近のWebマーケティングに詳しい制作会社などと普段から接点を持っておき、Webマーケティングの課題を気軽に相談できる関係を作っておきたいですね。