【丑年】2021年!セーノの年賀状デザインを解説!
新年あけましておめでとうございます。
さて今年は丑年。
昨年に引き続き今年もセーノの年賀状制作を担当しましたので、解説をしていきます。
Contents
完成版年賀状デザインの解説
昨年の年賀状は制作段階でも悩みつつな場面が多かったのですが、今年の年賀状に関しては方向性やデザインの決定はサクサク進みました。
制作前に方向性として、以下のようなことを考えました。
- 基本カラーはモノトーン
- メインのうしのイラストはラインアートに
- ポイントカラーは赤
- 全体的にスタイリッシュな雰囲気にしたいので、フォントや背景はあまりごちゃごちゃさせたくない
この内容を踏まえて、実際の制作時に落とし込んだときのポイントを順番にご説明していきます。
基本カラーはモノトーン
「うし」から連想されることが多い白黒カラーにちなんで、年賀状はモノトーンに。
安直ですが、モノトーンにするぞ!というのは一番に頭に浮かんだポイントでもあります。笑
昨年の年賀状は全面にイエローを使ったポップなテイストだったので、今年は逆に色をあまり使わない&スタイリッシュな仕上がりにしたいという意図もありました。
メインのうしのイラストはラインアートイラストに
ラインアートイラストにしようと思ったポイントがこちら。
- モノトーンカラーとの相性がよく、シンプルでおしゃれな印象になりそう
- ラインアートなら大きくデザインしてもすっきりして見えそう
- 流行ったデザイン(トレンド感)
イラストの参考は「ピカソ」
年賀状制作時にちょうどピカソのドローイング・アートを目にしたことがきっかけです。
「シンプルだけどアート性が高くてデザイン的に参考にしたらかわいくなりそうだな~」と思ったのでテイストを参考にすることにしました。
ドローイング・アートを参考にした点は「線のラフさ」や「シルエットの簡略化」といったポイント。
「線のラフさ」は、鉛筆でささっと描いたような柔らかさをちょっとだけ出したいと思いラフの効果を加えました。
あまりラフにしすぎるとスタイリッシュさよりラフでゆるい感じになりすぎる気がしたので、線が固くなりすぎない程度にほんのちょっとだけ効果を加えています。
「シルエットの簡略化」については、やりすぎてうしのイラストと認識できなくならないボーダーラインを見極めつつなるべく一筆描きできそうな雰囲気を出せたらと思って制作しました。
足元などにはドローイング・アートのテイストを取り入れてアート性を追加。
ただ、線のみのイラストだと「うし感」が薄いなあと感じたので、背中部分に柄を追加することにしました。
この柄の配置や数も微調整を重ね、「パッとみてうしのイラストだと分かるようにする」かつ「柄が悪目立ちしてラインアートの印象からかけ離れてしまわないようにする」という2点をかなり意識しました。
ポイントカラーは赤
「A HAPPY NEW YEAR 2021」の部分は赤色に。
やっぱりお正月というと赤色のイメージが強いので、どこかしらに取り入れたくなってしまいます。
昨年もポイントカラーには赤を使用しましたが、今年は【明るくポップな印象<スタイリッシュでおしゃれな印象】を意識したので昨年と比較してやや暗めにしました。
あくまでもモノトーンの雰囲気を優先したいため、ポイントカラーの仕様はこの部分のみ。
フォントも細めのものを使用
イラストのタッチに合わせて、スマートですっきりとしたフォントを使用しました。
全体をモノトーンに統一したことで、フォントが細くても目立ってくれたと思います。
全体的にスタイリッシュな雰囲気にしたいので、フォントや背景はあまりごちゃごちゃさせたくない
これまでの制作内容を反映したものを一旦見てみましょう。
う~ん、めちゃくちゃ寂しい。。。
あまりごちゃついた雰囲気にしたくないとはいっても、現時点の背景がない状態だと寂しい印象のほうが強くなっています。
そこでラインアートのイラストよりもインパクトは弱く、かつ背景の寂しさをカバーできる背景を追加していくことにしました。
背景はうしの柄をほんのり追加することに
イラストとの調和性を狙って、背景にもうし柄を散らそうと考えました。 (今回調整までに時間がかかった部分を挙げるとするなら背景かもしれません)
はじめは試しに黒で柄を配置してみました。
ちょっと背景の印象が強すぎて没。。イラストより先に周りの柄に目が散ります。
背景の印象を弱めたいため、薄めのグレーに変更することに。
色味に調整を入れました。
セーノのロゴもはっきり確認できるようコントラスト面でも気を付けて調整完了。
こうして2021年の年賀状が完成しました!
まとめ
今年の年賀状解説、いかがでしたでしょうか?
「今年は昨年とテイストの違う年賀状に挑戦する」という目標もあり、好きなテイストを取り入れたデザインを制作できたので個人的にはとても楽しく満足する形になりました。
最後に、 昨年は色々と大変な一年だったかと思いますが、そんな中でも沢山の方にお世話になり大変ありがとうございました。
引き続き精進していきたいと思いますので、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。