メルマガ担当者が知っておくべきHTMLメール作成・配信の基本
メルマガの形式は、ここ最近BtoC、BtoBに限らずテキストメールよりもHTMLメールが主流になりつつあります。ビジュアルを使ったアピールができるのも大きなメリットですが、開封率が取得できる点も大きいのではないでしょうか。
ただ、定期的に配信するメルマガをHTMLメールで作ると、知らないうちに作業負担が大きくなってしまいます。テキストメールと比べて、HTMLメールはチェック項目が多いのも事実。表示が崩れたメルマガを送ってしまうリスクもあります。
そこで、今回は効率的にHTMLメールの作成・配信するための基本となるポイントをご紹介します!
Contents
使いまわせるHTMLメールの基本テンプレートを作っておく
HTMLメール形式でメルマガを作る場合、毎回はじめからデザイン・コーディングを行うのは非効率です。まずは、HTMLメールの基本テンプレートを用意しましょう。
基本テンプレートに必要な要素
- ヘッダ(メルマガ名称・社名ロゴ・画像が表示されない方向けページのリンク)
- あいさつ(宛名(〇〇様へ)・メルマガ内容概要や目次)
- メインコンテンツ
- フッタ(コピーライト・送信元情報(住所・企業名・連絡先)・お問合せページのリンク、配信停止ページのリンク)
メインコンテンツ部分もある程度レイアウトを固定にしておくことで、毎回メルマガを作る作業が効率化できます。メルマガを受け取るユーザーにとっても、毎回同じレイアウトで見られるため、見やすく安心感もあります。なお、サムネイルなどの画像サイズも自社ホームページと揃えておくと効率的です。
フッタの送信者情報、問い合わせページのリンク、配信停止ページのリンクについては、いわゆる「特定電子メール法」によって、一斉配信するメルマガには記載しなければならない項目と決められています。
こうした基本的なこともテンプレートに反映しておきましょう。ちなみにコピーライトに「2017年」というように年を記載している場合は、毎年1月に配信するメルマガから更新することをお忘れなく!
参考ページ:消費者庁「特定電子メールの送信等に関するガイドライン」
メール配信サービスの中には、あらかじめHTMLメールのテンプレートが準備されているものもありますので、活用しましょう。
HTMLメールのレスポンシブ対応は必須
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ホームページと同じくHTMLメールでは、モバイル対応も必要となります。BtoBでは企業のPCで読まれるケースが多いものの、BtoCではスマートフォンでメルマガを読むユーザーの方が多くなっています。
そのため、メルマガでもレスポンシブ対応が必要となります。基本的には、HTMLメールの基本テンプレートを作成する場合に対応をしておけばOK。ただ注意したいのは、画像に載せる文字の大きさです。
PC画面では問題ない文字の大きさでも、スマートフォン画面で見ると小さすぎて読めない、というケースもあります。必ずデバイスごとに表示チェックをしてから配信しましょう。
セキュリティの観点から、メールを開いた時点では画像が非表示というデフォルト設定のメールソフトも多くあります。画像が×マークで表示されるときに備えてALTタグもしっかり入れておくことも基本です。
ユーザーに画像を表示してもらわないと、開封率がカウントされません。そのため、できるだけユーザーが開きたくなるような画像をメルマガのファーストビューに配置することも検討しましょう。
HTMLメールとテキストメールを両方送るマルチパート方式で配信
メルマガでは、事前にユーザーへ「HTMLメール形式で配信します」という許可を取るのが基本です。ただ、そうはいってもユーザーによっては、メールソフトの設定でテキスト形式で表示している方もいます。
こうしたケースを想定し、できればHTMLメールとテキストメールを同時に配信できる「マルチパート形式」でメルマガを配信しましょう。マルチパートの場合HTMLメールとあわせてテキストメールも毎回準備する必要があります。
毎回わざわざHTMLメールとテキストメール両方準備するのは確かに大変です。こんなときは、HTMLメールと同じ内容をホームページにもアップしておき、テキストメールにはリンクのみ張るという方法が便利です。
HTMLメールの内容をホームページにバックナンバーとしてアップしておけば、SEOにも役立ちます。ただ、読者限定など公開すべきでないコンテンツが含まれていないかチェックしておきましょう。
テスト配信用のチェックリストを作る
メルマガでは、一旦配信してしまうと後から修正ができません。そのため、配信前のチェックが重要です。
特にHTMLメールでメルマガを送る場合、内容のチェックとともにPC・スマートフォンなどデバイスごとにテスト配信を行って確認しましょう。画面表示に崩れがないか、見づらいところがないか毎回チェックすることが必要です。(基本的なことですが、画像をサーバにアップしないまま配信してしまった!というミスは意外とありがちです)
ミスを防ぐためには、メルマガ配信時のチェックリストを作っておくのが基本です。
メルマガ配信チェックリストの項目例
- 件名、差出人名称のチェック
- コンテンツの文言チェック(特に日付や価格など数字に重点を置いてチェック!)
- リンクチェック
- 画面表示チェック
- 開封率やクリックカウントがとれているかのチェック
- 氏名などの埋め込み設定がきちんと反映されているかのチェック
なお、本配信のときはセグメント条件や配信日時設定などの最終チェックもお忘れなく。
まとめ
「基本テンプレートの準備」「レスポンシブ対応」「マルチパート対応」「配信チェックリスト」という基本のポイントを最初におさえておけば、配信頻度の高いメルマガでもコンテンツの作成に注力できる環境が整います。
最近では「Benchmark」や「MailChimp」など、HTMLメールの作成を重視したメール配信サービスも増えています。こうしたサービスを活用するのも一つの方法です。
プッシュ型のマーケティングツールとして、まだまだ利用価値の高いメルマガ。うまく使ってユーザーとのコミュニケーションを深めていきましょう!