失敗しないコンテンツプランニング方法を徹底解説

失敗しないコンテンツプランニング方法を徹底解説

コンテンツプランニングを成功させるには、キーワード選定やキャッチーなタイトル案といった細部から考えるのではなく、まずはコンテンツを作ってユーザーに届けるという意味を本質的なところから考えることが重要です。ユーザーが抱えるどういった悩みをどう解決して、その結果ユーザーにどういった行動を取ってもらいたいのかを突き詰めて考えましょう。

それらと併せて、Google等の検索エンジンから高い評価を得るための要素も加味してプランニングすることで、失敗しないコンテンツプランニングを実現できます。
そうやって生まれた良質なコンテンツは、それ自体が「WEB上で24時間年中無休でユーザーの相手をしてくれる営業マン」として、自社(自分)の代わりに働いてくれます。

コンテンツプランニングの手順1:サイトテーマの設定

コンテンツプランニングの手順1:サイトテーマの設定

サイトテーマには統一性をもたせる

コンテンツプランニングによって生まれたコンテンツは、「WEB上で24時間年中無休でユーザーの相手をしてくれる営業マン」と同義だとご説明しましたが、こう書くとその営業マン(コンテンツ)にはいろんな分野についてユーザーに語ってほしいと考えてしまいそうです。

ただ、Google等の検索エンジンはあるサイトを上位表示させるか否かの評価基準の1つとして、サイト全体のコンテンツが統一的なテーマで構成されているか否かを見ています。

例えば、海外旅行について紹介されているサイトがあったとします。
アメリカ旅行・フランス旅行・中国旅行などのコンテンツで構成されていれば、検索エンジンは「海外旅行」に関するテーマを持ったサイトだと理解できます。

しかし、海外旅行とは全く関係ないコンテンツ(農業・映画・食料品など)も散見されるサイトであれば、検索エンジンは海外旅行に関するテーマを持ったサイトだと理解できません。検索エンジンの理解を妨げるということは、それだけ彼らからの評価も低くなるということです。

Googleがサイトを評価する際にサイトのテーマ性を重視しているという話については、下記のGoogleのJohn Mueller氏がウェブマスター向けに語っていた動画を参照して下さい。

Google Webmaster Central office-hours hangout, 4:50より

サイトテーマの絞り方は「顧客層」と「予算」と「時間」次第

上記の例でお伝えすると、サイトのテーマを「旅行」にするのか、「海外旅行」にするのか、「国内旅行」にするのか、あるいは「北海道旅行」にするのかで、それらのテーマを構成するコンテンツは変わってきます。サイトのテーマを絞れば絞るほど、そのテーマでの上位表示は容易になっていきます。ただし、テーマを絞ればその分だけ検索する人も少なくなるので、そのサイトに訪れる人の絶対数も少なくなっていきます。

このテーマの範囲については、まず自社の顕在顧客と潜在顧客について考えることが重要です。現在お付き合いのあるお客様と同じような層のお客様にアプローチをしていきたいのか、それとも今後新しく獲得していきたい層のお客様にアプローチしていきたいのか。ここはコンテンツプランナーだけではなく、営業サイドや経営サイドも巻き込んで策定していきましょう。

その上で、予算と時間の制約が関わってきます。例えばですが、毎月10記事程度しかコンテンツを追加できない規模の予算で、1年以内に何かしらの成果を出さないといけない状況であれば、必然的にサイトテーマは極力絞った方がよいでしょう。逆に毎月30記事や50記事等大幅にコンテンツを追記できる予算で、3年や5年等の長い期間で成果を見れるのであれば、サイトテーマは大きく設定しても構わないと言えます。

コンテンツプランニングの手順2:キーワードの選定

コンテンツプランニングの手順2:キーワードの選定

ターゲットユーザーの悩みにフォーカス

上述の「顕在顧客と潜在顧客」についてより踏み込んで考えて、彼らの悩みにフォーカスするところからまず始めて下さい。サイトテーマの項目で挙げた「海外旅行」を例にお話をします。海外旅行と一口に言っても、シニアをターゲットにした海外旅行なのか、20代独身女性をターゲットにした海外旅行なのかで、サイト構成は大きく変わってきます。顕在や潜在という顧客の切り口だけではなく、潜在顧客であっても性別や年齢など様々な切り口で考えられると思います。

シニアであれば「海外 安全 旅行」や「シニア向け 海外 ツアー」などの検索キーワードで、20代独身女性であれば「美味しい 料理 韓国旅行」や「おすすめ 海外 スキューバダイビング」などの検索キーワードで海外旅行を調べるでしょう。ターゲットユーザーが違えば悩みも異なり、悩みが異なれば検索キーワードに差違が生まれ、検索キーワードに差違があるなら用意するコンテンツもそれに合わせるのがコンテンツプランニングの原則です。

WEB上でコンテンツを公開する目的は、そのコンテンツを読んでくれたユーザーに何らかのアクションを起こしてもらうことになります。よって、アクションを起こしてもらいたいユーザーは誰なのか。そして、彼(彼女)が何に興味を持ち、何に悩んでいるのか。これらをとことん突き詰めて考える必要があります。ターゲットユーザーを突き詰めて考えた結果、サイトテーマが変わる可能性もありますが、それはそれで構いません。この作業は行き来することでより洗練されていきますので、考えることを厭わずに徹底的に関係者で練り続けて下さい。

キーワードの洗い出し

紙とペンを使ってキーワードを洗い出す

ターゲットユーザーが決まれば、そのユーザーの悩み(キーワード)にフォーカスして候補の洗い出しを行います。その悩み(キーワード)にどれだけの需要があるのか(検索ボリューム)ということは置いておいて、まずは幅広く網羅的に洗い出しを行って下さい。

ターゲットユーザーの悩みをキーワードに書き出す

その際、いきなりキーワードプランナー(後述)などのツールを使って考えるのではなく、まずは紙とペンを使って、ターゲットユーザーになりきって悩み(キーワード)を書きだしてみて下さい。
まさに、今この文章を読んでいるあなたは、「コンテンツプランニング」に悩んでおり、「コンテンツプランニングのやり方(方法)」を知りたくて、GoogleやYahooで検索をして辿り着かれたのだと思います。そういったユーザーの気持ちになりきって考えるのです。

ツールを使って補完する

自分の頭でキーワードを考えることに行き詰まったら、ツールを使って候補を補完して下さい。下記でおすすめのキーワードツールをお伝えします。

Google AdWords: Keyword Planner

Googleが提供しているツールで、Adwordsのアカウントが必要になります。関連するキーワードを調べたり、検索ボリュームも併せて確認できます。検索ボリュームとはユーザーが月間で検索している検索数なので、言い換えるとマーケットでの需要を知ることができます。

Google AdWords: Keyword Planner

関連キーワード取得ツール

関連キーワードだけでなく、「Yahoo知恵袋」や「教えて!goo」などの情報も表示してくれるのでとても便利です。

関連キーワード取得ツール

Google Trends

キーワード候補を探すという意味合いよりも、それぞれのキーワードのトレンドを知るという意味合いの方が強いです。実際に毎月キーワードを選定して新たにコンテンツを追加していく際に、そのキーワードのトレンドを知ることで今コンテンツを追加すべきか否かの判断材料の1つとなります。

Google Translate

まとめ

コンテンツプランニングとは「WEB上で24時間年中無休でユーザーの相手をしてくれる営業マン」だとお伝えしましたが、今までの説明を通してご理解いただけたのではないかと思います。

適切にコンテンツを毎月制作していけば、そのコンテンツが営業マンとしてWEB上で24時間活躍してくれます。時間を問わず訪れたユーザーに対して、ユーザーの疑問を解決し、次のアクションへとユーザーを導いてくれます。

実は正しく、良質なコンテンツを毎月追加していくことで最も重要な内部SEO対策を行っていることになります。また、meta情報の記述や内部リンクやパン屑などその他考慮した方が良い内部SEO対策については、次の機会にご説明したいと思います。