動画をホームページに掲載すると、SEOの効果は変わる?

従来SEOでは、画像や動画などテキスト以外のコンテンツはあまり影響がないと言われてきました。ところが最近では、動画の影響度が上がっているようです。実際にGoogleで検索をしてみると、上位に動画を含んだページやYouTube動画が出てくることにお気づきの方も多いのではないでしょうか?動画とSEOの関係とあわせて、自社ホームページに動画を簡単に掲載するコツもお伝えします。

 

Googleは動画をどうみなしている?

アーティスト名や曲のタイトルで検索すると、YouTube動画ページが上位に出るというのはご存知だと思います。しかし、それ以外の単語でも動画が上位に出てくるケースが増えているようです。例えば「魚のさばき方」というキーワードでは、4件めにYouTubeの動画が表示されました。検索するユーザーの立場で考えると、文字の説明よりも動画のほうが理解しやすいですよね。こうしたノウハウ系のキーワードの検索では、動画のニーズがあるとみなされ上位に出る傾向が見られます。

Googleでも、以下の見解を出しています。

Google は、ウェブ検索と同様に動画検索でも、ユーザーに最も関連性の高い検索結果を提供することを目指しています。何十億回もの Google 検索が日々行われていますが、多くのユーザーが動画コンテンツを探しています。Google ビデオは、ウェブ上で最大級の動画検索サイトであり、世界規模で急成長している Google の検索サービスの 1 つです。

出典:GoogleSearchConsoleヘルプ「動画のベスト プラクティス

また、アメリカの調査会社「Forrester Research」は、「動画が埋め込まれたページは埋め込まれていないページと比べて、検索結果の1ページ目に表示される確率は約53倍」という報告を2010年に発表しました。もちろんあらゆるキーワードでここまで差が出ることはなさそうですが、気になる数字です。

 

YouTubeにアップする場合、タグや説明文にキーワードを含めるのがコツ

自社のホームページに動画を載せるには、YouTubeにアップロードした動画のタグを埋め込むというのが最も手軽です。(他の動画サービスを利用する、もしくは自社のサーバに動画をアップロードする方法もあります。ただし自社サーバにアップする場合は容量や回線が十分か事前にご確認ください)YouTubeにアップロードした場合、SEOではありませんが YouTube経由でユーザーを自社ホームページに誘導できる効果も期待できます。

動画をアップロードする際にSEOに関連してくるのが、タイトルなどのテキスト情報「メタデータ」です。YouTubeの場合アップロード時にタイトルと説明、タグを登録できますので、あらかじめ設定したキーワードをなるべく入れるようにしましょう。

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また、Googleのクローラーへ動画コンテンツの情報を伝えるコツが下記のページで紹介されています。

GoogleSearchConsoleヘルプ「動画のベスト プラクティス

 

簡単にオリジナル動画を作る方法

では、どんな動画を載せたらよいのか、というのも大きな問題。できるだけSEOで重視しているキーワードに関連した動画を作りたいところです。コーポレートサイトの場合、まず商品やサービスのプロモーション動画が思いつきますが、その商品に関心がある人しか閲覧しないかもしれません。もう少し幅広く見込み客をつかむために、商品に関連した「○○のやり方」などノウハウ系の動画を作るという方法もあります。また、自社で行ったセミナーを撮影して動画コンテンツとして公開する、など他のコンテンツを有効利用することも検討しましょう。

もしコストがかけられない場合はこんな作り方もあります。

  1. スマートフォンで撮影した動画をアップロードする
  2. 画像のスライドショーを動画にしてアップロードする
  3. PC画面を動画キャプチャーしたものをアップロードする

(1)(2)はYouTubeの場合、簡単な操作でアップロードできます。(3)は例えばソフトウェアの操作方法などを伝えるのに適しています。無料で提供している動画キャプチャーソフトもあります。

 

まとめ

手軽に動画を作ってアップロードできる環境は整っていますので、SEOにも役立ち、ホームページのコンテンツも充実する動画コンテンツを取り入れてみてはいかがでしょうか?ただしアクセス数のアップにつなげるには、ユーザーのニーズが高いかどうか(つまり、検索されやすいか)がポイントとなるため、専門業者へ動画制作を依頼することも検討してみましょう。