ロングテールSEOはアクセス数を増加させる

現在ではSEO対策の基本となったロングテールSEO。どんなに良いコンテンツが揃っていてもサイトへのアクセスが少なければ成約数、成約率ともに上昇の見込みは薄いものです。逆にアクセスが多ければその可能性はぐっと上昇します。

そこで鍵になるのがロングテールSEOです。これをやっているかやっていないかで、あなたのサイトの流入数を大きく左右します。

とはいえロングテールSEOってどういうこと?と思う方もいらっしゃると思います。

サイトの運営をしていて、ロングテールSEOって?ビッグキーワードでしか具体的な施策をしていない、ということならば今すぐロングテールSEOについて理解しておいた方がいいでしょう。

今回の記事ではロングテールSEOの基礎知識、そしてその重要性をお伝えします。さらには実際にロングテールSEOでアクセス数が増加した例を挙げながら、どういった方法で施策をしていけば良いのかをご紹介します。

ロングテールSEOについて知識を深めていけば、アクセス数を今よりも増やし、売上アップにつなげることも可能です。

ロングテールSEOとは

ロングテールSEOとは、少ない種類のキーワードで上位表示を狙うのではなく、多くの種類のキーワードで検索ユーザーを呼び込み、よりアクセス数と成約数を獲得するためのSEO対策です。

つまり、サイトへユーザーを呼び込むためにキーワードが3つある場合と、キーワードが100個ある場合とでは、後者のほうがより効果的にユーザーを呼び込むことができます。

そのため、ビッグキーワードのように検索ボリュームが多いキーワードだけでなく、検索ボリュームが少ないスモールキーワードにも注目する必要があります。

ロングテールSEOの重要性

では、なぜロングテールSEOが重要なのか。ビッグキーワードで確実に上位表示をしておけば十分ではないか、と思うかもしれません。確かにビッグキーワードでの上位表示もアクセスを増やすためには必要なことです。

しかし、ユーザーのニーズは常に変化します。特定のキーワードだけで上位表示されていたが、あるときその順位が急激に落ちてしまった、もしくはそのキーワードで検索されなくなってしまったらどうでしょうか。

ビッグキーワードのみでSEO対策を行っていたがゆえに、流入の窓口自体がなくなってしまいます。

しかしロングテールSEOを行っていれば、特定のキーワードで検索されなくなったり、順位が落ちてしまっても、他のキーワードが生きていますから急激にアクセスが減ったりすることはありません。それによってある程度の売上を維持することもできます。

ロングテールSEOで成功した事例とやり方

それではいよいよロングテールSEOのやり方を、実際の事例と一緒にみていきましょう。

まずは下の画像をご覧ください。

longtail-seo-analytics.gif

金融系サイトの4か月間のアクセスレポートです。2015年の1月からロングテールSEOを実施し、6月から上昇傾向になっていることが分かります。その後も徐々にアクセスは増え、8月には施策開始前の1.5倍程度のアクセス数を記録しました。

このサイトで取り組んだロングテールSEOの流れは大きく分けて以下の2ステップになります。

  • スモールキーワードの選定
  • スモールキーワードをテーマにコンテンツを作成

ここで大切なのはキーワード選定にしっかりと時間をかけることです。適当なキーワードを選んでしまうと効果的な施策にはならないので注意してください。キーワード選定方法についてはこちらの効果が出ないと泣かないための「SEOキーワード選定基礎」をご覧ください。

キーワードが決まれば、それぞれのキーワードをもとにコンテンツを作成していきます。基本中の基本ですが1ページ1キーワードなので、キーワードが混在しないよう注意しましょう。

もちろんキーワードはテキストとしてページ内に出現させます。ビッグキーワードのように競合が少ない分、これだけでも上位表示される場合もあります。

検索ボリュームが少ないスモールキーワードではありますが、だからと言って適当なコンテンツでは逆効果です。ユーザーのニーズを満たす質の良いコンテンツをグーグルは好みます。手を抜かず質の高いコンテンツを作り続けましょう。

そういったコンテンツが増えていくことで、自然とサイトとしての総合力もあがります。スモールキーワードで様々なユーザーからの流入を増やし、ユーザーの役に立つことで、結果的に自然な被リンクが集まり、上位表示を可能にしてくれるからです。

まとめ

ロングテールSEOは確かに手間がかかる施策ではあります。ビッグキーワードの施策に比べたら体感する効果は小さいかもしれません。しかしビッグキーワードでの施策も非常に重要ですが、そこにロングテールSEOの施策が加われば、あなたのサイトのアクセス数はより上昇していきます。

スモールキーワードによって訪問したユーザーを無視することなく、むしろその部分を拾っていくことこそがSEO対策で重要な部分であると言えます。