WEBマーケティングに必須!差別化戦略とは

SEOやリスティング広告などのWebマーケティングを実施するとき、他社との差別化戦略をしっかり立てていますか?他社と比べた時の強み・メリットがしっかり伝わらないと、なかなかユーザーに響きづらいですよね。Webマーケティングの効果が出ていない、思ったような目標数字達成ができていないとお悩みの方は、あらためて他社との差別化戦略を見直すタイミングかもしれません。

そこで、Webマーケティングに差別化戦略が必要な理由について、「キーワード選定」「媒体選び」「コンテンツ制作」「プレスリリース」という4つのポイントに絞って解説します。

 

SEOやリスティング広告などのキーワード選定に、差別化戦略が必要

SEOやリスティング広告においては、ご存知の通りキーワード選びが重要です。この「ホームページ運営サポート」でもご紹介してきましたが、SEOもリスティング広告も多くの企業が様々な施策を駆使して競争が激化しつつあります。漠然とキーワードを決めてしまうと、検索結果の1ページ目に出にくくなりますし、思った以上にコストがかかってしまうこともあります。でも、差別化戦略があれば、狙うべきキーワードを絞り込むことができます。

今回は、ひとつの例としてパソコン教室のホームページで受講者募集するためのWebマーケティング、というケースで考えてみます。

(1)ターゲットを絞る

例えば受講者を「65歳以上のシニア」に絞ってみると「パソコン教室」というキーワードだけではなく「シニア」などのキーワードを組みあわせることができます。

(2)ユーザーのニーズを絞る

パソコン教室ではワードやエクセルなどの使い方が中心ですが、主にビジネスに役立つ内容となりがちです。ターゲットをシニアに絞った場合、例えば「ワードでオリジナル年賀状づくり」「年金受給者がエクセルで家計簿をつける方法」とニーズにあわせたタイトルにしてみるのも一つの方法です。このようにユーザーのニーズを絞れば、さらに具体的なキーワードをピックアップできます。

(3)付加価値を付ける

他社と差別化するために、付加価値を付けるというパターンもあります。パソコン教室の例でいうと、ネット経由で相談できる窓口を設けるといった案も考えられます。こうした付加価値をキーワードに絡めて絞り込むことで、より競合の少ないキーワードを選べるかもしれません。

 

出稿する媒体選びにも、差別化戦略が必要

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Webマーケティングにおいても、当然ですが費用対効果の高い媒体を選んで広告を出稿します。差別化戦略を立てることで、ターゲットやニーズにあわせた媒体の選定にも役立ちます。

さきほどのパソコン教室の例で考えると、シニア向けに特化するという差別化戦略であれば、SNSに広告を出稿するときはTwitterやLINEよりもシニアの方の利用率が高いFacebookを選ぶことになります。(さらにFacebook広告では、年代や嗜好で対象を絞り込める機能もあります)

参考データ:総務省「SNSの年代別利用率」(2015年)

ただし、Facebookを利用するシニア層は、ある程度リテラシーが高いことが想定されます。そのため初心者向けパソコン教室にはあまりニーズがない可能性も。このように、ターゲットだけではなくニーズを考えた差別化戦略が重要になってきます。

 

ホームページに掲載するコンテンツにも、差別化戦略が必要

自社ホームページのコンテンツにおいても、差別化戦略をベースにして制作する必要があります。多くのユーザーは様々なホームページを見て機能や価格を比較検討してから商品・サービスを選びます。シンプルに商品・サービスの紹介をカタログのように載せただけでは、メリットが伝わらない可能性が高いです。

さきほどのパソコン教室の例で考えると、シニアに特化した差別化戦略に基づくと以下のようなコンテンツが想定できます。

  • 「受講者の感想」ページを設け、できるだけシニアの方のコメントを載せる
  • シニアの方から寄せられる問い合わせをまとめて「よくある質問」ページを制作する

ほかにもメインビジュアルにシニアの写真を採用するなど、Webデザインにも差別化戦略を活用するパターンもあります。

 

差別化戦略によって、プレスリリースのネタにもなる

差別化戦略が時流に乗っていれば、Webから発信するプレスリリースが新聞やテレビなどのメディアに取り上げられるかもしれません。メディアは毎日多くのプレスリリースを受け取るため、他社との差別化が明確になっていないと埋もれてしまいます。

また、最近のニュースに関連した内容や、「全国初」などの差別化ができるネタであれば、ニュース性が高いとみなされ、取材につながりやすくなります。

たとえばシニア向けパソコン教室のケースであれば、先日、高齢者の定義を今の65歳以上から70歳以上に引き上げる可能性について報道がありました。それにあわせて「生徒は65歳以上、でも高齢者とは呼ばせない!シニアに特化したパソコン教室がセカンドライフを支援」といったプレスリリースを出してみると、記者の関心を集めるかもしれません。

 

まとめ

Webマーケティング全体に影響する差別化戦略。差別化戦略を立てるためには、ターゲットやニーズの分析とあわせて、やはり自社と競合他社の調査も行っておく必要があります。自社と他社のホームページの比較表を作ってみると強み・弱みが可視化できるので、おすすめです。あわせて定期的に競合のホームページをチェックする体制を整えておきたいですね。